デザインの現場の売切れ号をまとめた貴重な本
「デザインの現場」という雑誌(隔月刊)で年に一度やるのが文字特集である。
その中でも近年の「デザインの現場」の中で特に貴重だったのが2006年10月号である。工藤強勝さんの「和文書体の選び方」では、氏の事務所で実際に使っている書体見本ファイルの紹介や定番書体の解説など必見。
小林章さんの「応分書体の選び方」も基礎がぎっしりつまっている。この号はあっというまに売り切れてしまい入手が困難だった。アマゾンでプレミア価格がついていたほどである。今回ほかの過去の文字特集の記事とあわせて復刊された。
今度こそ売り切れる前に買っておきたい。

タイポグラフィ (デザインの現場BOOK)
デザイナー視点でかかれた実践的なJavaScript本
デザイナー向けのJavaScript入門書でおすすめしたいのは『DOM Scripting 標準ガイドブック』であるが、同じくらいおすすめなのが本書である。まったくJavaScriptの事前知識はゼロでかかれており、HTMLとCSSの知識があれば読めるように配慮されている。著者の中村享介さんはバックエンドもフロントエンドも精通しているスーパーウェブクリエイターでもある。
通常のJavaScript入門書でありがちなdivだらけのサンプルがないのがありがたい。構造化されたセマンティックなHTMLでマークアップされている。
またデザイナーの観点から必要性の高い6章の実用サンプルが良い。通常のJavaScriptによる実装とjQueryなどのライブラリを使った実装の二つのコードがのっている。たとえばロールオーバーの実装はいままでDreamweaverでやっていた人にとっては劇的な生産性の高さとクリーンなコードを得ることができるだろう。
本書をとっかかりにして『DOM Scripting 標準ガイドブック』、『Learning jQuery』を読んでいくのをおすすめしたい。

WebクリエイティブのためのDOM Scripting (Web Designing Books)
やさしくかかれたjQueryの実践的チュートリアル
jQueryはJavaScriptのライブラリである。
HTMLのある要素だけを自在にぬきだしループ処理をするような記述が簡潔な一行コードで実装できてしまう。まるで魔法のようなパワフルさをもっている。文法もCSSの文法をとりいれておりデザイナーでもやさしく記述できるように工夫されている。
本書の読者対象はHTML、CSSの知識がある人の向けに平易な英語でかかれている。359ページだが、スクリーンショットとコードがページの多くを割いているので実際に英語を読む量は少ない。
できれば、『DOM Scripting 標準ガイドブック』を事前に読んでおいて、jQueryなしで基本的なDOM操作を体験しておくのをおすすめしたい。jQueryの凄さやかしこさが実感できるだろう。
第1章から第5章までは初心者向けのチュートリアルになっていてダウンロードからはじままり、ひとつのサンプルを狭く試行錯誤しながらつくっていく内容になっている。第6章はAjaxのチュートリアルになっていて、HTML、JSON、XML、外部JavaScriptを読み込む、サーバーに送信する手順。第7章以降は実践レベルのサンプルになっていて、コードは読み応えがある。サンプルも深さがたっぷりあるので、サンプル集にありがちな広く浅くではなくじっかり学べるだろう。ある程度jQueryを触っている人ならば、いきなり第7章以降を読んでいくのもよいだろう。

Learning jQuery: Better Interaction Design and Web Development With Simple Javascript Techniques